YA1031　カラジャ　オールド～アンティーク　120（～130）×65

カラジャはイラン北西部のタブリーズの近くの村で、ヘリーズの絨毯に似た色を持ち、とても識別しやすい三つのメダリオンデザインが特徴です。真ん中のメダリオンはラッチフックメダリオン（かぎ状の突起のあるメダリオン）、他の二つは四角形から八つの尖った部分が出ています。

手織り絨毯には、光を表現しようという意図を感じることが多いです。
ウール自体に艶があって光る絨毯だったり（もともと艶のあるものと時代を経て艶の出たもの）、バルーチの絨毯のように暗い色の中に白や蛍光色の糸を入れることで光を表現するもの、それからメダリオンなどデザインで光を表現するもの。
カラジャの絨毯は、中でもどうやってデザインと配色で光らせるかを追求した結果出来上がったのではないかと思うくらい、白い点が散ってキラキラと輝いて見えます。

パイルはだいぶ摩耗しており、ところどころ緯糸も見えています。ウールはかなりごわごわと硬めです。またかなり歪んでいます。
でもおそらく100年ほど経っているアンティークで小さいながらも風格があります。
カラジャでは、第二次大戦の頃までは天然染料を使用していたとのこと、これもかなり天然の染料が使われていると思います。片側に少し使われているグリーンがとても良い色です。
発色が良く、艶もあり、とてもデザインセンスの高い織り手の作品だと思います。


サイズ：約120～130×65cm

産地：イラン　カラジャ

素材：ウール on コットン

年代：1920～30年頃