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ruglife

YA1025 アメリカンサルーク オールド~アンティーク 144×96

セール 売り切れ
税込

こちらは通称アメリカンサルークと呼ばれる絨毯。
サルークはイランの中西部、アラク市(以前はスルタナバード)の北にある町で、サルーク絨毯はアラク市とその周辺で織られており、美しい花柄と丈夫な作りで世界的に有名な絨毯です。

第一次大戦後、ペルシャ絨毯のヨーロッパへの輸出が減りアメリカ向けに多く作られ始めました。
それから二次大戦が始まるまでの間(1920~1930年代)にアメリカ向けにイランの伝統的なデザインとは違うスプレー状の小花柄デザインのサルーク絨毯が多く作られました。しかし、もともとはトマトのような赤やサーモンピンクなどのフィールドの色でしたが、当時アメリカでその色があまり好まれず、ニューヨークに到着した後に流行りのラズベリーやワインレッドのような色に再染色されたという珍しい歴史をもっています。
そのため他のサルークと区別するため、アメリカンサルークやペインテッドサルークと呼ばれています。

こちらはその後染めされたサルーク絨毯。
通常ではあり得ないのですがフィールドのピンクの色が花の部分まで入りこんでいたり、100年近い時を経て色ムラがはっきりと出てきているため後染めであることがわかります。

サルークらしく構造は非常に頑丈で折り曲げることはできません。ウールは上質で柔らかく摩耗もほぼなく均一にパイルが残っており、100年近く前とは思えない非常に良い状態です。

不思議なのは一部のブルーやグリーンの色の花がレリーフのように浮き上がっている部分があり、おそらく藍の染色が丈夫なため、使いこまれて周辺のみ多少摩耗した結果青が浮き上がった可能性があります。浮造り(うづくり)のようだと言った方がいらっしゃいました。

アメリカンサルークには青やグリーンも後染めされたものもあるようですが、こちらは天然染料のままで深みのある美しいブルーとグリーンが残っています。
とても写真を撮るのが難しい絨毯ですが、どの色も艶があり宝石のように美しい色合いです。

非常に珍しい歴史を持つアメリカンサルーク絨毯。その時代のみ作られているため製作年がはっきりわかること、また状態も良いことで価値のある絨毯と言えると思います。

 

サイズ:約144×96cm

産地:イラン サルーク

年代:1920~1930年代頃

素材:ウール on コットン

重量:5.5kg

ご購入前の注意点

*当店の絨毯はアンティークやオールドのユーズド品のため、色褪せやシミ、ほつれ、補修等があるものがございます。コンディションがそれぞれ異なりますので、商品説明をよくお読みいただき、ご質問等ございましたらお問い合わせフォームよりご連絡ください。

*クリーニング済です。入荷後にほこりや汚れのあるものについては、ペルシャ絨毯専門クリーニング店にて追加で水洗いクリーニングを行っています。

*撮影は自然光の下で行い、できるだけ実物に近づけるようにしていますが、モニターやその他環境などにより多少差が出ることがございます。

配送料

3万円以上送料無料
3万円未満は一律1000円

日常のお手入れ

日常的には軽く掃除機をかける程度で十分です。

薄く柔らかいトライバルラグなどの場合は掃除機を強くかけると痛むことがありますのでご注意ください。外で埃を払うなどでもいいと思います。

ウールの絨毯は調湿性能があり梅雨などは湿気を溜め込みやすいため、お天気のいい日に年に2~3度は干して乾燥させてください。

長時間の直射日光での天日干しは絨毯が日焼けしてしまうのでご注意ください。

使用しない時期に丸めたり畳んでしまう場合は、その前に掃除をして干し、中に衣類用の防虫剤をいくつか入れてください。

長期間使用しない場合、また汚れが気になる場合などは、絨毯専門クリーニングにご依頼ください。当店にご相談いただければ信頼できるお店をご紹介いたします。