YA1022　シラーズ　アンティーク　165×215

イラン南西部の都市シラーズの絨毯です。100年経つかどうかというギリギリアンティーク。

元は店主の私物でとても気に入っていて大事にしていましたが、今までもインスタに載せるととても反響があり、お好きな方の元にお届けできれば嬉しいなと思って今回ネットショップに掲載することにしました。

ところどころ少しパイルが短くなっている部分がありますが(写真参照）、ほぼフルパイルで残っており、時代を考えれば非常に良い状態といえると思います。

しっとりと深みのある赤が印象的です。メダリオンはブルーの中に細かい赤い花が散りばめられているかわいらしいデザイン。フィールドにも花が咲き乱れ、全体に落ち着いた色合いながら輝くような雰囲気があります。
どの色を見ても気持ちのいい美しい色です。グリーンは黄色と藍を2度に分けて染色し作り出されているためムラがあり、そこも良い味わいです。

織りは密度が高くしっかりとしています。経糸はシャキーンとした染色していないウールでできており、ウールの質の良さも感じます。

今回あためてクリーニングと房かがりをしてもらったのですが、ペルシャ絨毯のメンテナンスの職人さんによるとシラーズの絨毯とのこと（ルリ族とのことで購入したのですがピンと来ず、ボーダーはアフシャール族のデザインに似てるけど何だろうと悩んでいました。）

シラーズといえば絨毯の集積地で周辺の村からたくさんの絨毯が集まる街です。カシュガイやハムセのスリーメダリオン絨毯のイメージがあります。

こちらはシラーズの街で作られているそう。たしかにこれもスリーメダリオンがシラーズらしく、そして輸出用にしっかりと厚手に大きく作られているので納得しました。

「いいシラーズだねえ。こういう感じのは30〜40年くらい前によくイランで修理したよ。フランスからこういうのが来てたかなあ。」
と職人さん。

赤い小花柄のメダリオンから、なんとなくフランスっぽさを感じるかもしれません。
インテリアの印象を大きく変える力のある一枚です。


サイズ：約165×215cm

重量：9.5kg

産地：イラン　シラーズ

年代：1920年代頃

素材：ウール on ウール