YA1092 リリアン　オールド　102×160

鮮やかなローズピンクのフィールドのふわりとした美しいセミアンティークのリリアンの絨毯が入荷しました。1930年代頃のものと思われます。

リリアンの絨毯はイランのアラク市南部のリリアン村で、アルメニア人によって織られたものです。
アラク市周辺では、サルークやリリアン、マラーイエル、ジョーザンなどの産地があり、リリアンの絨毯は当時すでに人気であったサルークの絨毯とデザイン的に似ています。サルークと同様にアメリカ向けに生産され、ピンクの色合いスプレー状の花柄のデザインなどが共通しています。

リリアンの特徴としては、ハマダンの絨毯と同じシングルウェフト（太い緯糸を1本入れて織る）であること、そして緯糸に淡いピンクの糸を主に使用していることなどで、サルークと区別することができます。
ピンクがとても印象的な絨毯ですが、花びらの青、水色、そしてライトグリーンも自然で大変美しい色で、甘いだけではない上品さも持ち合わせています。またフィールドのピンクのアブラッシュが絨毯に自然な透明感を与えています。
また、毛足が長めでふわふわとしてまた弾力のある手触りもとても魅力です。

状態としては、端に波打ちがあり、床にピタリと吸い付きません（写真参照）。幅にゆがみもあります。パイルは経年の割に全体的に良い状態を保っており、まだまだご使用いただける絨毯です。

サイズ：約102（100～104）×160㎝
産地：イラン　リリアン
年代：1930年代頃
素材：ウール　経糸コットン
重量：5.0kg

※追加の写真などご希望がございましたら、問い合わせフォームよりご連絡ください。