YA1079　カシャーン　オールド　132×212

カシャーンはテヘランとイスファハンの間くらいにある、イランで最も歴史ある町の一つで、ペルシャ絨毯の中で最もメジャーで人気と言える伝統的なデザインの絨毯の産地です。
カシャーンの絨毯は織りの正確さ、色の美しさ、ウールのしなやかさにおいて、非常に品質が高く調和のとれた美しい仕上がりです。
赤いメダリオン柄の絨毯が有名ですが、こちらは少し珍しい明るいアイボリーのフィールドに、はっきりしたメダリオンのないアラベスク文様で、軽やかで華やかな雰囲気です。
赤いカシャーンを以前ご紹介していますが、使われている色はほぼ同じ、ピンクがかった赤、ピンク、青、スカイブルー、グリーン、茶、ベージュ、アイボリー、他。裏面を見ると艶があり、良いウールを使用していることがわかります。

最後の写真は某団地のモデルルームで撮影したもの。ペルシャ絨毯は存在感が強いイメージがあるかもしれませんが、ヴィンテージの味わいのあるものはインテリアの中で浮くことなく杉の無垢材の床にも馴染み、とても落ち着いた空間となっています。

パイルは均一に残っていますが、少し毛足が短めになっている部分があります（写真参照）。全体的に経年の割に良い状態です。
アイボリーのフィールドにも目につくシミ汚れはありません。画像で少しクリーム色に見えている部分は光の当たり方による影の部分です。
年代は1950年前後のものと思われます。

四季を通して使いやすいさらっとした脚触りと明るいデザインのカシャーンの絨毯です。

サイズ：約132×212㎝
産地：イラン　カシャーン
年代：1940~50年代頃
素材：ウール on　コットン
重量：7.2kg