YA1062　タブリーズ　ヴィンテージ　133×187

タブリーズはイランの北部、東アーザルバーイジャーン州の州都です。
言わずと知れたペルシャ絨毯5大産地の一つであり、最も古い絨毯織りの産地の一つ。
タブリーズの絨毯は上質なウールの質感、カラフルな色や幅広いデザインと精工な織りで有名です。

こちらはタブリーズの古いデザインを模して織られた1970～80年代頃と思われる絨毯です。
クラシックなシャーアッバス文様に、よく見ると動物がいっぱい隠れています。
鹿、うさぎ、鳥、ライオン、チーター？虎それぞれ躍動感があって蔦の中を自由に駆け回っているようです。

タブリーズの絨毯の目は「ラジ（ラージ）」という単位で数えます。
7cmあたりにいくつ目があるかで、こちらは約40なので、40ラジです。少し粗目の織りになります。

周囲にはっきりとしたボーダーの無いデザイン。伸び伸びとした広がりを感じます。
ウールは柔らかく、パイルは短めで手触りはサラっとしています。

上部には署名があります。ペルシャ語で NAGBI と書かれており、
おそらく織り手の名前かと思われます。

パイルは少し摩耗が強い部分があり、写真後半に載せていますがすべては載せきれていません。
また歪みがあり、幅が均一ではありません。

フリンジは短くなっていたため、ペルシャ絨毯専門店の職人さんに新しいものに取り換えていただいています。
（奥まで植え込むような形になっており大変丈夫です）

クラシックな華やかさもあり、パーツを見ればレトロなかわいらしさもあり、美しい赤と濃緑がとても目を引く美しいタブリーズ絨毯、とても個性的ですがきっとピンと来る方がいらっしゃるかと思います。
店舗などにご利用いただいても映える絨毯です。


サイズ：約187×133～137㎝（ゆがみがあります）
産地：イラン　タブリーズ
年代：1970年代～1980代頃
素材：ウール on　コットン
重量：7.3kg